看護師国家試験を解いてみた~Part6 認知症 在宅編 アルツハイマー~

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どうも~たかのです。

今回は第110回看護師国家試験の状況設定問題を解いていきます。

問題の中身は在宅で過ごしている認知症の高齢者という設定です。高齢になると認知症を患ったり、いろいろな病気になったりしますよね。高齢者の特徴や社会情勢を踏まえて問題を解いていく必要があります。

特に認知機能は中核症状として記憶障害、見当識障害、実効遂行能力の障害、失語、失認、失行が複雑に絡み合っていて難しいです。実際に問題を見ていきましょう。

問題

Aさん(77歳、男性)は、妻(79歳)と2人暮らし・5年前にAlzheimer(アルツハイマー)型認知症と診断された。現在のMMSE(Mini-mental State Examination)は18点家では食事は準備すれば自分で摂取できる。排泄は尿意や便意ともにあり、トイレで排泄できる。入浴は妻の介助でシャワー浴を行っているが、機嫌が悪いと「うるさい」と怒鳴り、介助を拒否する。Aさんは賑やかな場所が苦手であり、また時々,一人で外に出て行ってしまい家に帰れなくなることがある。

 最近、Aさんが妻の介助を激しく拒否し大声で怒鳴ることが多くなってきたため、妻は介護支援専門員に相談した。相談の結果、妻の介護負担を軽減する目的で、Aさんは通所介護を利用することになった。

問1 妻への声かけて最も適切なのはどれか。

通所の初日、Aさんは、初めての場所に戸惑った様子で、施設内を歩き回っている様子が見られた。妻は「夫がデイサービスに慣れるか心配です」と言って、Aさんの様子を見ている。妻への声掛けで最も適切なのはどれか

1.「Aさんが好きなことをして過ごせるようにします。」

2.「入口のドアにカギをかけているので大丈夫です。」

3.「毎回、Aさんに付き添ってください。」

4.「Aさんには1人で居てもらいます」

問1 解説

この問題はデイサービスを導入するきっかけとなったのは妻の介護負担の軽減ということが目的ですよね。そう考えると2は離院予防についてなので回答としては不適切だと思います。しかし、離院を予防するための方法についてなら、まちがいではないと思います。『施設が1人のために離院予防で鍵をかけるか微妙ですが、、、』

妻が安心して過ごしてもらうことが大事だと考えると1だと思います。騒がしいところが苦手なAさんにとっては4の1人でいてもらうという考えかたもできますが、様々なかたがいるデイサービスでは難しいと思います。しかも外に一人ででて迷子になるので選択肢としては微妙です。

このことから私は1が正解だと思います

しかし、私の個人的な意見は『慣れるまでは施設職員が一緒にいますね。』という声かけがいいのかなと思います。

問2 このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか

通所介護でレクリエーションが始まり、Aさんは周囲を見ていたが、しばらくするとそわそわしながら席を離れていなくなった。その後、看護師は、介護職員からAさんがゴミ箱に排尿していたという報告を受けた。このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか

1.目立たない場所にゴミ箱を置く

2.1時間ごとに尿意を確認する

3.パンツ型おむつを勧める

4.トイレの際は同行する

問2 解説

AさんはMMSE18点ということから記憶障害、見当識障害によってトイレの場所がわからなかったと考えました。(MMSEは認知機能が保たれているか確認するスクリーニングです。)このためゴミ箱の位置を変えても意味はないです。

2の1時間毎に尿意を確認するのは尿意が曖昧で失禁するなら適切ですが、失禁はしてないのでケアは違いますね。

パンツ型オムツを履くというのは失禁してないので不要です。しかし、臨床現場ではアセスメントを誤ってパンツ型オムツを履くこともあります。

4のトイレに行く時に同席するということはトイレの位置が分からなくなるAさんには適切な看護ケアだと思います。

このことから答えは4だと思います。

問3 Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか

入浴の時間になり、Aさんは浴槽を見て「あれは、何?」と興味を示したが、介護職員が入浴を勧めると「今日は辞めておく」と言う。看護師が再度入浴を勧めると、Aさんは「今日は忙しくて時間がない」と答えている。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか

1.全身清拭を行う。

2.浴槽の説明を行う。

3.自宅で入浴してもらう。

4.時間をおいてから再度入浴を勧める

問3 解説

本人は浴槽に興味を持っているけど、『忙しくて時間がない』ということなので時間を空けて声を掛けたらお風呂に入ってもらえるかもしれません。

『しかし、急性期病院の場合は入浴を拒否されたから清拭にするということはよくあります。』

また自宅で入ってもらうのも微妙です。妻の負担軽減を目的にデイサービスの利用を開始しているのでできれば入浴してもらいたいですね。

なので答えは4ですが、理想的な答えです。実際の現場ではバタバタしてここまで配慮できないかもしれません。

解答

問1 1

問2 4

問3 4

今回は全問正解でした。しかし、微妙な言い回しも多いですが介護者を含めた生活を支えるという視点が大事ですね。またアルツハイマー型認知症は海馬から萎縮して記憶障害から先行すると言われてます。認知症の特徴を知っておくことも大事です。

まとめ

今回は認知症高齢者が地域で過ごすためにどう対処するかということでした。しかし、落ち着きがない様子って文字では簡単に表現されますけど実際には担当する看護師の感性によります。

実際の臨床でしか分からないので、働きだしてからトレーニングして下さいね。

それと認定症は行動を起こした背景を考えないといけません。なぜこんな行動を起こしたのか考える癖をつけることが大事です。実際のBPSDの体験について書かれた書籍も紹介しています。オススメ書籍

このブログでは臨床現場に働く看護師の考え方をさまざまな職種のかたに知ってもらうためにいろいろな国家試験を解いていきます。

では今回もありがとうございました!

たかの@認定看護師ブロガー

名前 たかの
年齢 35歳
職業 看護師
専門 脳神経外科 神経内科
資格 
摂食嚥下障害看護認定看護師
特定看護師在宅ケアモデル修了
認定看護管理者研修ファースト修了

28歳で転職して認定看護師へ
認定看護師を目指すコツや方法、キャリアアップ、看護学生に向けた国家試験の考えかた解き方のポイントなどをアップしていきます。もし聞きたいことなどあれば問い合わせからご連絡をお願いします!

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