看護師国家試験を解いてみた~Part14~敗血症 Warm Shock

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どうも~たかのです。

今回は第110回看護師国家試験の一般問題を解いていきます。

キーワードは敗血症です。敗血症は主に感染から引き起こされる病態です。ショック状態を引き起こしますよね。

敗血症で起こるショックは俗にいうWarm Shockの状態です。

では敗血症になったらどのような変化が起こるのでしょうか?そして対応方法は?

そんなことを考えながら試験問題を解いていきます。

問題

成人の敗血症について正しいのはどれか

1.徐脈となる

2.高血圧となる

3.血管透過性が低下する

4.全身性炎症反応を認める

解答

4.全身性炎症反応を認める。

解説

敗血症性ショックを簡単に言えば体の水分が感染によって本来あるべきところではなく他の空間に移動することで起こるショック状態です。

詳しく解説していきます。感染症を引き起こすと全身の炎症反応が伴います。それによって血管透過性が亢進します。このため本来血管内にあるべき水分が他の場所に移動します。この他の場所は俗にいうサードスペースと呼ばれます。(このサードスペースに水が移動することで起こる症状は主に浮腫胸水腹水です。)

このサードスペースに水が移動することで血管内の水が足らない状態になります。それによって脱水を引き起こします。

この脱水の対応をしないと循環血液量が減少するので重要な臓器以外の血流を保とうとします。それによって低血圧や頻脈となります。しかしこれには個人差があるので注意が必要です。

これらを踏まえて解答を見てみると4が正しいのが分かると思います。

このような状態の患者を診る時にはまずは脱水を補正するために輸液をガンガン入れます。多ければ5L以上入れることがあります。輸液と言っても最初に選択するのは維持輸液ではなく細胞外液です!!(心不全があれば維持輸液を投与する可能性もありますが、ほとんど細胞外液です)

しかし細胞外液を投与するだけでは血圧低下する可能性があります。血圧も同時に下がってきたら末梢血管を閉めるノルアドレナリン(ノルアドレナリンはシリンジポンプを使用するタイプのものが多いです。)を投与します。そして感染症治療も行います。これは敗血症になったら行うことが多いので覚えていたほうがいいです。まれにですがアルブミン製剤も併せて投与することで循環血液量を維持する治療もあります。

まとめ

敗血症は感染症を扱う全診療科で起こる可能性があります。そのため敗血症による症状だけではなく、対応についても知る必要があります。

ちなみにWarm Shockであると判断することは難しいです。理由は身体が温かいのは感染によるだけではなく、布団などの寝具による環境要因にも左右されるからです。なので血液データやバイタルサインやフィジカルアセスメントを用いて総合的に判断しないといけません。

看護学校や国家試験ではあまり触れられていない敗血症ですが臨床現場では重要なので知っておいてくださいね。この敗血症性ショックについて分かりやすく書かれた書籍としてICU3年目のノートというものが分かりやすいのでおススメです。おススメ書籍で紹介しているので参考にしてください。

オススメ書籍

このブログでは臨床現場に働く看護師の考え方をさまざまな職種のかたに知ってもらうために看護師国家試験を解いていきます。参考にしてもらえたらうれしいです。

では今回もありがとうございました!!

たかの@認定看護師ブロガー

名前 たかの
年齢 35歳
職業 看護師
専門 脳神経外科 神経内科
資格 
摂食嚥下障害看護認定看護師
特定看護師在宅ケアモデル修了
認定看護管理者研修ファースト修了

28歳で転職して認定看護師へ
認定看護師を目指すコツや方法、キャリアアップ、看護学生に向けた国家試験の考えかた解き方のポイントなどをアップしていきます。もし聞きたいことなどあれば問い合わせからご連絡をお願いします!

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